『悪の花』101 霧と雨

霧と雨

おお、秋の終わりよ、冬よ、泥に浸かった春よ、
眠りを誘う季節たちよ! 私はお前たちを愛し、そして称えよう。
こうして私の心と私の脳をお前たちは
蒸気の屍衣と、漠とした墓で包んでくれる。

この巨大な平原で、冷たい南風が舞い、
幾つもの長い夜にかけて風見鶏たちが声を枯らしている中、
私の魂は、生暖かい再生の時よりも見事に、
大きくその鴉の翼を広げるだろう。

何一つとして、不吉なものに満たされて
長い間氷霧が降り注ぐ心にとって甘美なものとして、
おお、青白い季節たちよ、幾つもの私の気候を統べる王妃たちよ、

お前たちの青ざめた暗闇の、永遠に続く相貌に勝るものはない。
― ただし、とある月のない夜に、お互い二人ずつ、
行きずりの寝台の上に、苦悩を眠らせることを除けば。