『悪の花』108 恋人たちの酒

恋人たちの酒

今日という日には、空間が輝いている!
くつわも、鞭も、手綱も持たずに、
酒の上にまたがって旅立とう、
夢幻のような神々しい空に向かって!

情け容赦ない船酔いに襲われている
二人の天使のように、
朝空の青い水晶の中で、
遥かな蜃気楼を追いかけていこう!

知恵を宿したつむじ風の
翼の上に柔らかくバランスをとって、
同じような熱狂を感じながら、

わが妹よ、身を寄り添って泳ぎながら、
休むことなく逃れていこう、
わが夢の楽園へと向かって!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です