『悪の花』112 二人の優しい姉妹

二人の優しい姉妹

放蕩は、二人の可愛い娘たち、
接吻を惜しみ、健康に豊か。
今でも純潔で、襤褸切れをまとった脇腹は、
永遠の労働の下で、決して子を産むことがない。

あらゆる家庭の敵にして、地獄のお気に入り、
賃金もろくにもらえぬ宮廷人である不吉な詩人に対して、
墓石と娼婦の館がそのあずまやの中で見せるのは、
後悔も決して近づきはしない一つの寝台。

そして冒とくを豊かに産み出す棺おけと閨房は
私たちに代わる代わる、二人の優しい姉妹のように、
恐ろしい快楽と、身の毛のよだつ甘美さとを与える。

いつお前は私を埋葬するのだ、汚い手をした放蕩よ?
おお、魅力において彼女に並ぶよ、いつお前はやって来て、
彼女の臭いミルタの木の上に、お前の糸杉を接ぎ木するのだ?