『悪の花』122 貧者たちの死

貧者たちの死

死こそが慰めであり、ああ! そして生きながらえさせる。
それこそが人生の目的にして、唯一の希望、
霊薬のように我らを高め、そして酔わせ、
夕暮れまで歩く勇気を我らに与える。

嵐を、雪を、霧氷の向こう、
我らの黒い地平線に震える輝きだ。
書物にも書かれた名高き宿、
そこでは食べて、眠り、座ることすら出来るという。

それは磁石の手の中で
眠りと恍惚とした夢の贈り物をつかみ、
貧しく裸の人々の寝床を整える天使だ。

それは神々の栄光、それは不思議な食物庫、
それは貧しい者の財布にして、彼の古代の祖国、
それは未知のへと開かれた柱廊!