『悪の花』067 みみずく

みみずく

黒いイチイの下に守られて
みみずくが並んでいる、
異国の神々のように、
そして赤い目を放っている。彼らは瞑想している。

彼らは動くことなくいるだろう、
憂鬱の時刻がやってくるまで、
傾いた太陽を押しのけて、
暗闇が広がる時まで。

彼らの態度は賢者たちに教える、
この世界で恐れねばならないのは
喧騒と運動だということを。

過ぎ行く影に酔う者は、
場所を変えようと望んだことの
罰をいつも背負っている。