『悪の花』082 共感する恐怖

共感する恐怖

お前の運命のように苦しんでいる
この奇妙で鉛色の空から、
どんな考えがお前の空っぽの魂に
降りてくるのか? 答えよ、放蕩者よ。

――曖昧なもの、不確かなものに
満たされることなく飢えた私は
ローマの天国から追放された
オウィディウスのように嘆きはしまい。

海岸のように引き裂かれた空よ、
お前たちの中に私の傲慢が姿を映す。
喪に服したその広大な雲は、

私の夢の棺を運ぶ馬車。
そしてお前の薄明かりは、
私の心が好む地獄の反映だ。