『悪の花』011 不運

これほど重い荷を持ち上げるには、
シーシュポスよ、お前の勇気が必要だ!
作品に心を掛けたとしても、
は長いが、時間は短い。

著名な墓所を離れて、
孤立した墓場へと、
私の心は、鈍い太鼓のように、
喪の行進曲を打ち鳴らしていく。

― 多くの宝石が埋もれて眠る、
暗闇と忘却の中、
つるはしからも測量鉛からもはるか遠くに。

多くの花が悔やみつつ放つ、
秘密のように甘い香りを
深い孤独のただ中で。