『悪の花』024 僕は君を夜空と同じくらいに愛している

僕は君を夜空と同じくらいに愛している。
悲しみの壺よ、偉大な無言の人よ、
君のことがますます好きになっていく、美しい人よ、君が僕から逃げていくほど、
そして僕の夜々を飾り立ててくれる君が
皮肉にも距離を積み重ねて、
僕の腕を青々とした広大な空間から隔てていくほどに。

前進して攻撃だ、よじ登って襲い掛かかるんだ、
まるで死体に付き従う、蛆虫の群れのように。
僕は愛する、冷酷で残忍なけだものよ!
君をいっそう美しく見せる、その冷たささえをも!