ボードレール、マラルメをはじめとしたフランスの様々な詩人を対象とした研究や、そのための研究会はすでに存在しているものの、そのような詩人たちが命題としてきた「抒情性(lyrisme)とは何か?」あるいは「抒情的主体(sujet lyrique)とは何か?」といった問題を扱うための場を、あらたに設けたいと思い、「フランス抒情詩研究会」を2018年1月より立ち上げました。
本研究会では、19世紀・20世紀などの研究における世紀の違いを越えて、広くフランス抒情詩についての議論を活性化させていくことを目指しています。また、フランスだけでなく、ドイツやイギリスなどのヨーロッパの他の国における抒情詩との関連や、さらには日本の詩との比較も視野に入れつつ活動をおこなっていきます。
代表
- 中山慎太郎(跡見学園女子大学 文学部 専任講師、専門:20世紀詩)
- 廣田大地(神戸大学 大学教育推進機構 准教授、専門:19世紀詩)
活動内容(予定)
- 年2回の仏文学会開催時にあわせて、研究会(読書会・研究発表会など)を開催し、会員間での交流を深める。
- 「フランス詩における抒情性」を主題とした論文集あるいは一般書を出版し、日本国内においてこの主題についての関心・理解を高める。