目次
ボードレールとは?
ボードレールの「旅への誘い」を一緒に読んでいく前に、「ボードレールってどんな人?」と気になった人は、まずはこちらからどうぞ。
「旅への誘い」について
この詩は、「私」が恋人に語りかけるという設定で書かれています。そこで「私」は遠い土地への旅やそこでの暮らしを恋人に想像させます。
なんとも切なく甘い旅への誘い(!)
詩の情景を見てみよう
作品を読む前に、どのような情景なのか、ちょうどこの詩の情景を映像化した作品がyoutubeにあがっているので見てみましょう。
どうでしたか?
男女の恋愛の機微と甘く切ない空想の旅が感じ取れたのではないでしょうか。
それから、もうひとつ。
アンリ・マティス (1869-1954)というフランスの画家が、この詩をイメージした絵画を描いています。
「奢侈、静けさ、快楽(Luxe, calme et volupté)」(1904)
詩の情景がイメージできたでしょうか?

詩の朗読を聴いてみよう
さて次は、フランス語原文の朗読をYouTubeで聴いてみましょう。今度はフランス語の音の雰囲気を感じてみてください。ちなみに、今回は女性と男性それぞれによる朗読を用意しました。
朗読1
朗読2
どちらの方が好みでしたか?
同じ詩の朗読でも、読み方や声によって詩の雰囲気が全然違ってくるのが不思議ですね。

フランス語テキストと和訳
今度は実際に詩の言葉を読んでみましょう。
フランス語原文 | 日本語訳 |
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Invitation au voyage
Mon enfant, ma sœur, Là, tout n’est qu’ordre et beauté, Des meubles luisants, Là, tout n’est qu’ordre et beauté, Vois sur ces canaux Là, tout n’est qu’ordre et beauté, |
旅への誘い
わが娘よ、わが妹よ、 そこでは、全てが秩序と美、 輝く家具は そこでは、全てが秩序と美、 見てごらん、運河の上に そこでは、全てが秩序と美、 |
練習問題をやってみよう!
それでは、ここから少しずつ、詩の中で用いられているフランス語表現について学んでいくことにしましょう。詩では、単語の意味や綴りだけでなく、単語の「音」も大事になってきます。その点にも注意してみてください☆ 今回もQuizletという無料学習ツールを使っています。
ステップ1「単語を覚えよう①」
ステップ1では、「旅への誘い」の前半で使われている単語やイディオムを確認していきましょう。
ステップ2「単語を覚えよう②」
ステップ2に出てきた単語が一通り覚えられたら、今度は詩の一行一行に注目してみましょう。ステップ1と同様に詩の前半が対象です。
ステップ3「音で遊ぼう」
基本的な単語は覚えられたかな? 「旅への誘い」についてさらに理解を深めるために、最後は「音」に注目しながら総仕上げしましょう♪