ヴェルレーヌ「秋の歌」(初級編)

詩人ポール・ヴェルレーヌとは?

ヴェルレーヌの「秋の歌」を一緒に読んでいく前に、「ヴェルレーヌってどんな人?」と気になった人は、まずはこちらからどうぞ。

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「秋の歌」について

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「秋の歌」(Chanson d’automne)は、フランス詩の中でも日本でもっとも親しまれてきた作品の一つです。日本の短歌を思わせるような短い詩形の中に、フランス的な情感が凝縮されて表現されています。以下のYoutubeやクイズ形式のコンテンツを通して、この作品を味わっていきましょう。

 


詩の朗読を聞いてみよう(1)

詩はやっぱり音の響きが大切! ってことで、意味は分からなくても、まずはフランス語原文の朗読をYouTubeで聴いてきましょう。フランス語の音の雰囲気を感じてみてください。30秒程度の短い朗読なので、とりあえず最後まで聴いてみてくださいね。

 

 

どうでしたか? 
悲しげな秋の気配がことばのメロディーとともに伝わってきませんか?


フランス語テキストと和訳

それではいよいよ今からは、皆さん自身が詩を読んでいく番です。フランス語が少しわかる人は、まず左側のフランス語の原詩を見てみましょう。まだそこまで・・・という人は、今は右側の日本語訳を見ておくだけでもOKです。

 

フランス語原文 日本語訳
Les sanglots longs
Des violons
De l’automne
Blessent mon cœur
D’une langueur
Monotone.

Tout suffocant
Et blême, quand
Sonne l’heure,
Je me souviens
Des jours anciens
Et je pleure

Et je m’en vais
Au vent mauvais
Qui m’emporte
Deçà, delà,
Pareil à la
Feuille morte.

秋の
ヴァイオリンの
長いすすり泣きが
私のこころを傷つける
単調な
もの悲しさで。

時を告げる鐘が
鳴ると
私は息がつまり
青ざめた顔で
昔の日々を思い出し
涙する

そして私は去る
つらい風に吹かれて
風は私を連れてゆく
あっちへ、こっちへ、
まるで
枯葉のように。

詩の雰囲気が少し分かってきたら、上で聞いた渋めの朗読を流しながら、このテキストを読んでみるとよいでしょう♪

とはいえ、まだフランス語の学習を始めたばかりという人にとっては、意味の分からない単語だらけで、原文を味わうのは難しいかと思います・・・。やっぱり、詩を楽しむためには、最低限の単語の知識も必要ですね・・・。ということで、ここから少し、勉強モードに入りましょう! ちょっとしんどいかもしれないけど、少し勉強するだけで、この詩がぐんと味わえるようになりますよ!


作品で使われている単語を確認しよう!

それでは、ここから少しずつ、詩篇の中で用いられているフランス語の単語の意味を学んでいくことにしましょう。たいていの単語は日常会話でも良く使う基本的な単語です。Quizletという無料学習ツールを使って、おおよその綴りと発音に慣れていきましょう。

 

ステップ1「名詞を覚えよう」

「秋の歌」の中の名詞をまずは確認しておきましょう。

ステップ1を始める

 

 

ステップ2「形容詞を覚えよう」

ステップ1の「名詞を覚えよう」の単語を一通り覚えられたら、今度は「秋の歌」で使われている形容詞を押さえましょう。

ステップ2を始める

 

 

ステップ3「表現を学ぼう」

基本的な単語は覚えられたかな? 最後は「秋の歌」ついてさらに理解を深めるために、動詞や副詞を中心とした表現を学んで総仕上げしよう♪ ここまで達成できれば、「秋の歌」がフランス語の原文で味わえるようになるはず!

ステップ3を始める

 

 

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