ステファヌ・マラルメ

ステファヌ・マラルメとは?

Paul Verlaine
ステファヌ・マラルメとは(Stéphane Mallarmé, 1842-1898)

ステファヌ・マラルメは19世紀後半に活躍し、大変むずかしい詩と批評で知られる詩人です。マラルメはその一生を英語教師として働き、若い頃は華やかな文壇とは無縁の地方生活を送ります。一時は言葉についての深い考察の末に精神的な危機に陥りますが(!)、そこからつかみ出された彼の文学観は早くも20世紀フランス文学・芸術を予告するような発想を含んでおり、今日においても影響力を失っていない詩人です。マラルメの詩は文章構造が複雑で(フランス人にとっても頭が痛くなるような!)、何かを直接描くのではなく暗示したりほのめかすことを大事にするという特徴があります。また言葉の物質としての側面が重視されていて、例えば『さいころ一振り』という作品では、文字の大きさや字体、ページ上の配置など言葉の視覚性と音楽性が追求されています(斬新!)。マラルメは1871年にパリに上京しますが、そこで当時の演劇に刺激を受けたりマネやルノワールなどの印象派の画家達と交流し、社会と芸術の関係について鋭い批評を展開しました。この頃からマラルメの作品は徐々に画家や音楽家に取り上げられ、例えば彼の『半獣神の午後』はドビュッシーにインスピレーションを与え、その後ニジンスキーのバレエ『牧神の午後』へと受け継がれることになりました。


ステファヌ・マラルメの詩を読む

準備中です。


ステファヌ・マラルメ関連リンク

ニジンスキー「半獣神の午後」(抜粋)をyoutubeで見る

ページトップへ