『悪の花』087 太陽

太陽

古びた街外れで、あばら屋に垂れ下がった
よろい戸が、秘かな淫蕩を守っている中、
残酷な太陽が、力を増した光線で
街や田畑や、屋根や麦畑に襲い掛かる時、
僕は独り、気まぐれな剣術を鍛えに出よう。
あらゆる片隅に脚韻の偶然を嗅ぎ出して、
敷石に躓くように、言葉に躓き、
そして時には、ずっと夢見ていた詩句にぶつかる。

この養父、硫黄病の敵は、、
田畑の中に、薔薇のようにミミズたちを目覚めさせる。
不安を天の彼方へ吹き飛ばし、
脳髄とミツバチの巣を蜜で満たす。
彼こそが、松葉杖をつく者たちを若返らせ、
若い娘のように陽気で快活にさせる。
いつも花咲くことを求めている不死の心の中に、
収穫物が、育ち、成熟することを命じる!

詩人のように、彼が街へと降りる時、
彼は最も卑しいものの運命を高貴なものに変え、
物音もなく従者も連れず、王として
あらゆる病院、あらゆる宮殿の中にやってくる。